「お盆玉なんていらない!迷惑だ!」→じゃあどうすればいいのか?

「お盆玉なんていらない!迷惑だ!」→じゃあどうすればいいのか?

「お盆玉なんていらない!迷惑だ!」→じゃあどうすればいいのか?

2014年に郵便局でお盆玉のぽち袋が販売されて以来、テレビでも紹介されるなど、お盆玉の認知度が上がってます。

 

2018年は55〜74歳の男女の認知度が40%近く(前年比+10%以上)にもなってるとか。

 

 

実際にお盆の帰省時にお小遣い=お盆玉をもらう女性校生は6割近くもいます。

 

 

 

しかしその一方で

 

「お盆玉なんていらない」
「お盆玉とか迷惑だ」

 

という声も多いです。

 

 

というわけで今回はお盆玉=迷惑という声についてと、じゃあどうすればいいのかについて考察していきたいと思います。

お盆玉なんていらない!迷惑という声が多い理由

 

 

 

 

 

今日本はとっても不景気です。

 

物価は上がるし、税金は上がるし、消費税は5%→8%(2014年)→10%(2020年)と上がってます。

 

 

それに対して会社の給与は下がってます。

 

サラリーマンの平均年収は465万(2000年ぐらい)→420万(2015年)と下がってます。

 

 

特に若者世代ほど給与が低い割に税金の負担が重く、お金がないです。

 

 

こんな状況でお盆玉が新しい習慣になりそうになったら、そりゃ迷惑と言うのもうなずけますね。

 

お盆玉がもらえる子供にとっては嬉しいでしょうけど、あげる側の大人にとっては迷惑です。

お盆玉を作った犯人は誰?

で、誰がこんなもの作ったのか。

 

 

実はお盆玉は実は江戸時代から山形地方で存在しており、奉行人がお盆小遣いとして、物品を渡していたのが起源、と言われています。

 

じゃあ山形地方だけの文化か、というとそうでもなく、全国的にもお盆に実家に帰省した際におじいちゃんおばあちゃんが子供にお小遣いを渡すケースは結構ありました。

 

 

 

 

お盆玉なんてもらったことない、と言ってる人も、実はお盆におじいちゃんおばあちゃんからお小遣いをもらったことのある人はいるんじゃないでしょうか?

 

それがお盆玉です!

 

 

私も子どもの頃、お盆に親の実家に帰省すると必ずお小遣いがもらえましたし、父親の方の両親とは同じ家で暮らしてましたが、毎年お盆にもお小遣いをくれました。

 

 

で、このお盆に渡すお小遣いにお盆玉という名前を付け、商法登録してお盆玉専用のぽち袋を作って販売し出したのが「マルアイ」という会社です。

 

 

しかしマルアイが2010年にお盆玉専用ぽち袋を発売したばかりの頃は認知度も低く、売れてませんでした。

 

売れるようになったのは2014年に郵便局が「お盆玉のぽち袋」を取り扱うようになり、メディアでの露出も増えたからです。

 

 

つまり、お盆玉自体はお盆に孫にあげるお小遣い、という形で昔から存在してたけど、それにお盆玉専用ぽち袋の販売に伴ってお盆玉という名前がついただけです。

 

このお盆玉用ぽち袋が郵便局で販売されるようになって世間に認知されるようになり、お年玉だけでも経済的に負担なのにお盆玉なんて迷惑だ、という世間の反応が起きている、ということです。

親世代と祖父母世代のお盆玉に対する認識の違い

明治安田生命が2018年8月1日に発表した調査結果によると、

 

20〜59歳の男女の帰省時の予算は減少傾向にあり、孫や親戚の子供にお盆玉をあげる予定の人は7.4%だったとのこと。

 

 

おかしいですね。

 

冒頭で紹介したニュースでは、帰省時にお盆玉をもらう女子高生の割合は60%近くいたのでお盆玉を渡す人が7.4%のはずがありません。

 

 

 

これがどういうことかというと、つまりこういうことです。

 

 

  • お盆に実家や義実家に帰省する人でお盆玉を渡す人はかなり少ない
  • お盆に実家に帰省してきた孫にお年玉をあげるおじいちゃんおばあちゃんが多い

 

 

そもそもお盆玉は元々お盆に帰省してきた孫にあげるお小遣いでした。

 

そこに「お盆玉」という名前が付けられたことで、お年玉と同じようにあげなくてはいけないものなのか、と思われて世間の大人たちから反発を浴びています。

 

 

でも実際はそんなことはなく、お盆玉は今まで通りお盆に孫にお小遣いをあげてたおじいちゃんおばあちゃんがあげればいいのです。

 

今まであげてなかった子供の親世代が自分の子供や親戚の子供にお年玉と同じように上げる必要はないのです。

 

 

おじいちゃんおばあちゃん世代にとってのお盆玉

おじいちゃんおばあちゃんにとっては遠方に住んでれば1年にたった数回しか孫の顔が見れません。

 

久しぶりに会ったかわいい孫にお小遣いをあげたくなるのも無理はないでしょう。

 

だからおじいちゃんおばあちゃんがお盆にお小遣いという形でお盆玉をあげるのは全然迷惑でもなんでもないと思います。

 

 

それに帰省というのはおじいちゃんおばあちゃんにとっては自分の子供+孫に会える貴重なイベント。

 

毎年楽しみにしている人も多いでしょうし、孫の顔を見るためなら喜んでお小遣いを出せますよね。

 

 

親世代にとってのお盆玉

しかしそんなお盆玉も、親世代にとっては邪魔でしかありません。

 

そもそも親世代は帰省するのに交通費やお土産代で、ただでさえお金がかかります。

 

夏休みは家族で旅行にも行きますし、家族が揃うことが多いので外食も多くなるでしょう。

 

 

しかし今の親世代は昔と比べて貧乏です。

 

お金に余裕がなく、生活するだけで精いっぱいの家庭も少なくないでしょう。

 

 

そんな親世代が自分の子供や兄弟・義兄弟の子供にお年玉と同じくらいの金額のお小遣いをお盆玉として出せと言われても困るに決まってます。

お盆玉との正しい付き合い方

で、結局どうすればいいのか。

 

勘の言い方はお気づきだと思います。

 

 

お盆玉をおじいちゃんおばあちゃん世代専用のものにしてしまえばいい

 

 

ということです。

 

 

つまりお盆玉という言葉が流行り出す前から存在していた

 

帰省してきた子家族の孫にあげるお小遣い

 

だけが本当のお盆玉。

 

 

つまりお年玉と同じように自分の子供や甥っ子・姪っ子にあげる必要はない。

 

ってことですね。

 

 

実際アンケート結果などからも、帰省する側=親世代でお盆玉をあげてる人の割合はかなり少ない(7.4%)のにもらってる人は多い(60%近くいる)ことから、現状でもお盆玉に対してそういう付き合い方をしてる人が多いことがわかります。

 

 

単にお盆玉用ぽち袋が販売される都合上「お盆玉」という名前がついただけで、何も文化を変える必要ないわけです。

 

今まで通り、帰省してきたかわいい孫にあげるのがお盆玉であり、お年玉とは別なので、おじいちゃんおばあちゃん世代以外はお盆玉なんて考えなくていいのです。

 

 

これなら

 

  • かわいい孫にあげたくてあげるだけなのでおじいちゃんおばあちゃんもハッピー
  • 親世代には負担にならないので迷惑にもならない

 

ので良いんじゃないかと思います。

 

 

お盆玉が迷惑にならないための注意点

ただし、問題はみんながみんなお盆玉を正しく認識できないことです。

 

たとえばお盆玉のことを勘違いした人が一人でもお盆玉をあげ出すと、その兄弟たちもあげざるを得なくなり、新しい習慣として定着してしまう可能性があります。

 

 

  1. お盆玉=お年玉と同じと考える人の中で比較的裕福な人が自分の子供や甥っ子・姪っ子にお盆玉をあげ出す
  2. 自分の子供がもらってしまったからには自分たちもあげないといけなくなり、仕方なくあげる
  3. いつの間にかお年玉だけでなく、お盆玉も子ども全員にあげるのが習慣になっている

 

 

ということですね。

 

 

しかも子供はやっかいで、一度お盆玉をもらってしまうと、来年ももらえるものと思っておねだりしてくるので途中でやめようにもやめれなくなります。

 

またテレビでお盆玉の存在を知った子供や、友達がお盆玉をもらってると聞いた子供がお盆玉のおねだりをしてくることもあるでしょう。

 

そして子供も大人もお盆玉=規制してきた孫へのお小遣い、という認識ではなく、お盆玉=お年玉のお盆バージョンと言う認識をしてしまう人が多いでしょう。

 

その結果として、お盆玉なんてあげる気のなかった人まであげざるを得ない状況に陥ってしまう可能性があります。

 

 

こうなってしまうことを考えるとやはり、お盆玉と言う言葉が存在すること自体迷惑と言っていいかもしれませんね汗

お盆玉が迷惑な存在にならないためにはどうすればいいのか?

じゃあお盆玉がこんな迷惑な存在にならないためにはどうすればいいのか、ですが、一番いいのはお盆玉自体なかったことにすること。

 

まぁこれは無理でしょうけど。

 

 

その他にできることとしては兄弟・義兄弟同士で話し合い、お盆玉をあげないようにルールを作ること。

 

一人があげ始めるとあっという間に全員があげることになってしまい、習慣化してしまいますからね。

 

そうならないよう、ルールを作って阻止するしかありません。

 

 

すでにあげ始めちゃってる人が場合はやめるのが難しいですが、まだあげてないなら間に合います。

 

兄弟・義兄弟の誰かがテレビや子供の友達づてにお盆玉の存在を知ってあげ始める前に、お盆玉についてあげない協定を作ってしまいましょう。

 

そしてお盆玉は帰省する親世代は完全ノータッチで、おじいちゃんおばあちゃん世代が勝手にあげるのに任せればいいのです。

 

こうすればお盆玉が迷惑にならずに済みます。

 

 

  • テレビ
  • インターネット
  • 子供が友達から聞く

 

これらにより、お盆玉は今すごいスピードで認知が広まってます。

 

したがって兄弟・義兄弟がお盆玉という存在を知る前にできるだけ早く連絡して話し合っておくことをおすすめします。